「あぁ、捻挫だから大したことないよ」と
スポーツマンで捻挫慣れしている人は捻挫を軽く考えている人がいます。
治療を全くせずに協議を続ける人もいます。
治療を正しく受けて安静にしていれば、程度にもよりますが通常1週間くらいで大分よくなります。
2週間もすればほとんど気にならないくらいになります。
でも、1か月以上たってもなかなか良くならないケースも実は結構あるんです。
そんな、なかなか良くならない場合の治療法・対処法をお伝えします。
捻挫の治療方法 足首編
捻挫の治療方法 足首編
捻挫というのは、足首の内返し捻挫が統計的に一番多い症状です。
打ち返し捻挫は内反(ないはん)捻挫といいます。
これは足先を内側にひねって外くるぶしにある靭帯(前距腓靭帯)が部分的あるいは完全断裂するもの。
靭帯が断裂するので、初期の時は内出血、熱感、疼痛、機能障害が起こります。
この時の処置は、アイシング(氷で冷やす)を中心に炎症を抑え、固定をして安静にし回復を待ちます。
48時間は炎症初期の対処法を行います。
その後、炎症(ズキズキする痛み)が落ち着けば、温めたり、周辺の緊張した筋肉をほぐすようにマッサージなども行っていきます。
2週もすれば、ほとんどの捻挫は落ち着きます。
捻挫の治療期間 足首編
なかなか治らない捻挫の対処法
2週間もすればほとんど痛みも引いてくる足首の内反捻挫ですが、 1か月たってもなかなか捻挫の痛みが取れない方もいます。
こういった場合に考えられるのは 捻挫で弱くなった組織の回復が不十分で、特別な運動をしていなくても、日常の動作程度でも小さな再発を繰り返してしまっているというケースです。
激しい運動をするアスリートならなおさらそのリスクは高まります。
もう一度固定する
この際の対処法は、 時間がたっていたとしても、もう一度、関節の固定を行う。
大体1週間くらい行います。(※安静状態を強化する)
これでほとんどの場合は解決してしまいます。
常に体重がかかり、休ませにくいことを考えれば、痛めた時は十分な休養と固定が必要です。
捻挫が長引いてなかなか改善しないと感じることがあるなら、再度固定をしてみてください。
現状を変える切っ掛けになるかもしれません。
足関節の包帯固定法
足首を包帯で固定。足裏外側からウチくるぶしの方向へ、外くるぶしから足裏内側へ向かって包帯を移動させる。 八の字を描くように巻きます。包帯を巻く時は足首は90度で固定したまま、巻き終わるまでぶれないように注意してください。
この巻くときに関節がブレがないかどうかで固定の強さが決まります。90度から動かさないようにしてください。
捻挫治療費
捻挫の治療費は外傷になるので保険適用ないです。部位にかかわらず、ケガの程度にかかわらず部位数だけでの違いになります。1部位の捻挫治療でしたら、400円~500円。2部位で1000円程度。
整形外科、整骨院でもおおむね同じ金額です。
保険外の治療(自費治療分や材料費)などを行えば、その分が追加される程度です。
一般的には数千円かかる事はないのではないでしょうか。
捻挫の治療方法 整骨院の場合
捻挫治療 整骨院の場合
整骨院で捻挫治療を行う場合を例にしてみます。
レントゲン設備はないので、問診・触診を主に行い骨折がないかを確認します。整骨院の治療家は手技療法をメインで行うため触診の感覚は敏感です。骨折があればほぼわかります。
- 骨折がないかどうかを確認し
- 腫れ具合から靭帯の損傷程度を把握
- 初期はアイシング、圧迫、包帯固定を行う
- アイシングは2~3日程度。
- 固定は2週間程度行います。
この様な流れで治療を行います。
一般的な捻挫であれば2~3週間を目安に治療を行います。
捻挫治療 超音波療法
この間に電気療法なども行います。
壊れた靭帯の修復のために行います。
超音波、低周波などの電気療法は、患部の血流を改善し細胞の働きを活発にします。
初期の段階2~3日程度はアイシングを行い、腫れを抑えます。その後炎症期を過ぎたころからは、血流を改善するため、温め、電気療法、マッサージ療法などを行っていきます。
これが整骨院での治療の大まかな流れです。
なかなか治らない捻挫の治療 まとめ
なかなかな治らない捻挫は、ここまで紹介していた治療の中で「固定」が十分でないために関節が不安定になって起こることがほとんどだと言えます。
患部が治りやすい環境を作ってあげることが一番回復には重要です。
捻挫をしてしまったら、まず「安静」を心がけて下さい。